道南の山と花・蝶・鳥2

道内の山を中心に登ったり、花や蝶、鳥などを撮っています。ヤフーブログではバタフライでアップしており、ネパール、カナデアンロッキー、Nzなどのトレッキングもアップしています。

2010年09月

秋の駒ヶ岳4(火口・砂原岳)




北海道は今も18の活火山があります。北方4島をいれると29にもなるそうです。

気象庁では、雌阿寒岳、十勝岳、樽前山、有珠山、そして駒ヶ岳の5つの活動的な火山に、地震計やGPS、カメラなどを設置し監視をしています。

資料によると駒ヶ岳はこれまで何回もの噴火を繰り返しています。

近年では1640年(寛永17年)の大噴火では山が崩れ、海まで火砕流が流れ、700人が死亡したとあります。
その後、小噴火、中噴火、そして大噴火を繰り返しています。

1929年(昭和4年)の大噴火近隣の町村に火砕流が流れ軽石、火山灰が落下し、家屋、家畜、漁場などに被害を出し、死傷者もでました。

最近では2000年(平成12年)に小噴火がありました。このときから登山規制がひかれて現在に至っています。



火口付近

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火口壁

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この火口壁は昭和17年の噴火によって出来たもの。



火口

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現在明治火口、昭和4年火口、昭和17年火口、マユ型火口、ヒサゴ型火口などの火口が残っています。

*以前に撮ったもの。



剣ケ峰と砂原岳

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砂原岳

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登山規制の前は登ることができました。こちらからだけでなく、反対側からもコースがあり登ることができました。

*クリックで大きく見ることができます。



砂原岳の右肩アップ

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フユノハナワラビ

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オオウメガサソウ果実

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オオウメガサソウ   イチヤクソウ科

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*8月に撮ったもの。



ハネナガフキバッタの交尾

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秋の駒ヶ岳3(剣ケ峰と馬の背)




火山活動による登山規制のため、馬の背までしか登ることができない。馬の背もロープが張られ、火口や剣ケ峰、隅田盛には近づけないようになっている。



まだ夏の雲

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馬の背手前からの剣ケ峰

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手前のポコ(1000m)は丸山と呼ばれ、火山噴火観測機器が設置されている。



馬の背手前で下を眺める

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馬の背

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イワギキョウ

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花の時期は終わっているが、ところどころに一輪ずつ寂しそうに咲いていた。



あっという間に雲が

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雲が抜け青空が

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光と影の剣ケ峰

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*クリックで大きな画面になります。




剣ケ峰ズーム

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剣ケ峰の一番高く見える鋭峰が二つあるが、右が本峰でルーズベルトとかチ○○○岩と呼んでいる。
剣が峰は岩登りの訓練に良く登っていたが、ザイルなしでも登れるコースもある。
岩はあまり硬くなくハーケンの効きがよいとは言えない。ここで滑落死した事故や骨折などの怪我人も出ている。



懸垂下降

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若い頃、ルーズベルトで懸垂下降の訓練をしているわたし。ザイルを持ち立っているのが自分。

秋の駒ヶ岳2(大沼・小沼を眼下に)




駒ヶ岳は剣ケ峰(1131m)、そしてそれに対峙する砂原岳(1113m)、さらに隅田盛(892m)、東丸山、西丸山からなっている。

登るにつれ、眼下に大沼、小沼が見え気持ちがいい。大沼は東西10kmほどあり、小さな島が点在する。沼は冬期は氷結するので、端から端まで歩いて楽しむことができる。




大沼、小沼を眼下に

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ヤマジガバチ  

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隅田盛

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登山規制がひかれる前までは、登ることができたが今は行くことができない。
また以前は、山スキーのコースとして良い斜面でもあった。



剣ケ峰を左手にみての登り

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ヒメアカバナ

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道南では見られる場所が限られている。



模様が面白い石

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剣ガ峰

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手前は丸山(1000m)で地震の観測機器が設置されている。



馬の背まじかの登り

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ヤマハハコ  

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ススキと剣ケ峰

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秋の駒ヶ岳1(登山口からの剣が峰)




駒ヶ岳は全国にいくつあるか調べたことはないが、大沼国定公園と駒ヶ岳のコラボは見るに値する景色が四季を通じてそこにある。

3万年ほど前にコニーデ型活火山の山頂部が吹き飛ばされて今の形になったという。標高は1131mであるが、山頂部が吹き飛ぶ前はかなり高い美しい山だっとと想像される。

これまでかなりの回数の噴火があり、川をせき止めて大沼、小沼ができた。被害も沢山記録に残っている。


駒ヶ岳は剣ケ峰を馬の頭、外輪山を馬の背に見立てた名前で、今も火山活動が続いている。このため、10年ほど登山規制があって、自由に登ることができなかった。
今年、ようやく規制の一部が解除され登れることができるようになった。しかし、いろいろな規制がまだあり馬の背までしか登ることができず、剣が峰や火口に近づくことはできない。

規制として土、日、祝日しか登れずそれも3日前まで届け出が必要である。
平日でも、山岳会などの団体はゲートの鍵を借りて登ることができるので、平日に登ってきた。




登山口からの剣が峰 

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小学校の高学年の秋の遠足の目的地でもあった駒ヶ岳登山は、大沼湖畔から登り始めたので、結構時間がかかった。
6合目(標高500m)まで車でいけるようになってからは、ずいぶんと楽になった。




シラタマノキ果実   ツツジ科

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シラタマノキは各地の山で見られるが、駒ヶ岳のシラタマノキはベニバナイチヤクソウと共に群を抜きんでている。



メマツヨイグサ   アカバナ科
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季節外れの感じで咲いていたが、やわらかい黄色が新鮮に見えた。



ヤナギバタンポポ    キク科

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ヤナギラン種子殻   アカバナ科

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7月のヤナギラン

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雲が湧く駒ヶ岳

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剣が峰をズームアップ

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アキノキリンソウ   キク科

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ウラジロタデ    タデ科

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駒ヶ岳スケッチ

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かなり前のスケッチブックから。

庭の蝶と幼虫(キマダラモドキ・ルリタテハ幼虫・アゲハ幼虫)




小さな庭ですが、蝶、蜂、虻などいろいろな昆虫たちが訪れてくれます。




キマダラモドキ   ジャノメチョウ科

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家の壁面にとまっていたのを見たときは、サトキマダラヒカゲの色褪せたやつかと思ってみたが、よく見ると「キマダラモドキ」だった。

手をのべると乗っかってきて、手乗り蝶になった。

樹液や花には集まらない蝶で、幼虫はイネ科、カヤツリグサ科を食べる。




ルリタテハ幼虫    タテハチョウ科

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ユリ科の植物を食草とする。庭のホトトギスの葉についていた。


ルリタテハ   

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成虫越冬するタテハである。この個体は8月にべつの場所で撮ったもの。




アゲハ(ナミアゲハ)幼虫    アゲハチョウ科

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ミカン科を食草とし、庭のサンショウを食べている。



アオイロフジバカマ キク科

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シロヤマブキ果実   バラ科

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ブルーベリー果実   ツツジ科

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キレンゲショウマ

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シュウカイドウ

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武佐川の中秋3(コスモス・イネ科植物)




AM6:30の室温は17℃。涼しさを通りこして寒くなりました。
でも良い天気ですので、日中は気温が少し上がるでしょう。

山に登りに行く前に、武佐川の中秋の最後のアップをします。



キンエノコロ   イネ科

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エノコログサ   イネ科

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チカラシバ   イネ科

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オオノアザミ   キク科

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ススキと大野平野

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ハチジョウナとモンソロチョウ    キク科/シロチョウ科

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コスモス   キク科

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武佐川の中秋2(シラヤマギク・ハギ)




昨夜は十五夜、皆様のところでは良い月を見ることができたでしょうか。わたしのところでは、雲の切れ目から時々月が見えた程度でした。

すっかり涼しくなりました。室内は今19℃で、長袖シャツを着ています。



クサフジ   マメ科

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花色は普通は青っぽいが、ピンクっぽいものがあったので撮ってみた。



シラヤマギク   キク科

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エゾノコンギク、エゾゴマナなどキク科の花が色々見られるが、このシラヤマギクがなんとなく好きである。



カタバミ   カタバミ科

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シロバナハギ    マメ科

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ミヤギノハギ    マメ科

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イヌタデ   タデ科

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オオイタドリ雌株    タデ科

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オオイタドリは雌雄異株。
似ているものにイタドリがあるが、圧倒的にオオイタドリが多い。イタドリの葉の基部は直線的であるが、オオイタドリは心臓形で区別が出来る。


オオイタドリ雄株   タデ科

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ケヤマウコギ   ウコギ科

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オオウバユリ果実   ユリ科

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武佐川の中秋1(アキアカネ・ノブドウ)





今日はお月見。いま少し雨が降っている。夜晴れて月が見れるかどうか。

散策コースの一つ武佐川上流も秋らしくなってきました。ここは、ヒグマがでていますので、夕方や朝早くは危険です。



ベニシジミ   シジミチョウ科

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ハナツリフネソウ   ツリフネソウ科

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園芸種が野生化している。



アキアカネ    トンボ科

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アキアカネが多いが、ナツアカネも見られる。



カラハナソウ   クワ科

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カラハナソウの基本種はビール製造に使うホップ。



ヒメアカタテハ    タテハチョウ科

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ノブドウ    ブドウ科

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スジグロチョウ    シロチョウ科

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花はゲンノショウコ。



ヒメジュウジナガカメムシ    ナガカメムシ科

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ミゾソバ   タデ科

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土橋自然観察林の植物3(ブナ婆さん・フユノハナワラビ)




土橋自然観察林はヒノキアスナロをはじめとする針葉樹の他に、広葉樹も多く見られる。

その代表格はブナである。ブナは北海道では南部の黒松内が北限とされ、道南には樹齢を経た樹が見られる。ここでも、ブナ婆さんと名付けられた大きなブナがある。

ブナの他に、ミズナラ、ハリギリ、トチノキ、コシアブラ、イタヤカエデなどが見られ、これから紅葉、黄葉が美しくなる。




ブナ婆さん

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ミヤマイラクサ   イラクサ科

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イラクサの仲間は茎や葉に鋭い刺し毛があり、触れると痛いのでついた名前。
若いものは山菜として食べられる。ネパールのトレッキング中、お浸しにして
食べた事があるが、癖ははほとんど無い。



トチバニンジン果実    ウツギ科

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オトギリソウ   オトギリソウ科

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ヌスビトハギ    マメ科

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フユノハナワラビ    シダ植物

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多緑性シダ植物の仲間で、胞子穂と栄養葉を持つ。



キノコ不明種

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コムラサキ♀   タテハチョウ科

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ジャコウソウ   シソ科

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良い匂いがするので、名付けられたというがわたしはほとんど良い匂いを感じ取ることができない。



アカソ   イラクサ科

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土橋自然観察林の植物2(ツチアケビ果実・ヒノキアスナロ)




観察林にはトドマツ、アカエゾマツ、ドイツトウヒ、カラマツなどの針葉樹が見られます。
そしてなんといってもここで目をひくのは、ヒノキアスナロです。ヒノキアスナロの成長は100年で直径が25cmだといわれていますから、50cm以上もある太い木の樹齢は200年以上と考えられます。




モミジガサ   シソ科

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ルイヨウショウマ果実    キンポウゲ科

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ツルリンドウ   リンドウ科

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ヒノキアスナロ(ヒバ)

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ヒバ爺さん

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少し太めの山仲間の山道楽さんも、ヒバ爺さんと呼ばれている巨木の前ではスマートに見える。(スミマセン山道楽サン)



ツチアケビ果実    ラン科

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葉緑素を持たない寄生ラン。



ツバメオモト果実    ユリ科

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キッコウハグマ   キク科

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北海道では厚沢部など桧山地方でのみ見られる。
葉の形が亀甲のように見えるところからついた名前。



青年の樹

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ヒバ爺さんより若いヒバ。



ミヤマウズラ    ラン科

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花のピークは過ぎていたが、葉の白い筋(白斑点)が見えるので撮ったもの。
葉に白斑点がないものに、ヒメミヤマウズラがある。

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